食品メーカーのSNS運用代行|依頼範囲と選び方

食品メーカーがSNS運用代行を選ぶときは、投稿の制作だけを任せるのか、購入までの案内も整えるのかを先に決めます。動画が多く見られても、商品の買い方が分からなければ販売機会を逃してしまいます。

もっとも、売上が伸びない原因はSNSだけとは限らず、価格、送料、在庫、販売ページ、出荷体制なども関わってきます。SNSで担う仕事と、社内やEC担当者が担う仕事を分けて比較しましょう。

最初に「何のためにSNSを運用するか」を決める

新商品の存在を知ってもらいたい、ECで直接販売したい、取扱店への来店を促したい。目的が違えば、制作する内容も必要な導線も変わります。

ECでの販売が目的なら、どの商品を、どの顧客へ、どの売り場で買ってもらうかを決めます。投稿を見た人が商品ページへ進み、価格や送料を確認して購入できる状態までを一緒に点検します。

認知を広げる投稿にも役割があります。ただし、再生数やフォロワー数が増えたことを、そのまま売上改善と報告する運用にはしません。認知の指標と販売の指標を分けて記録し、目的に応じて評価します。

依頼書には、対象商品、販売先、目指す成果、社内の担当者を書きます。ここが決まると、代行会社へ聞くべきことが具体的になります。

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投稿代行と分析ツールは、担当する仕事が違う

SNS運用代行は、企画、撮影、編集、投稿、コメント対応、分析などの仕事を外部へ依頼するものです。すべてが一つの契約に含まれるとは限りません。

分析ツールは、投稿や競合の情報を調べるための道具です。ツールを契約しても、撮影や編集、投稿の実務まで任せられるわけではないため、代行費とツール料金は分けて比べます。

選択肢 主に必要になる社内の仕事 確認すること
企画・制作・投稿を依頼 商品情報や素材の提供、内容の確認 含まれる工程と確認の締め切り
撮影・編集など一部を依頼 企画や投稿など、外注しない工程 工程の受け渡しと修正範囲
分析ツールを使って内製 調査、企画、制作、投稿、改善 操作と判断を担当する人の確保
内製と外注を組み合わせる 社内外の進行管理と意思決定 誰が何を決めるかの分担

セカンドバズは、YouTube・TikTokの分析や企画を支援するツールです。食品の投稿を調べる場合も、見つけた表現を自社で制作できるか、誰が制作するかまで決めて使います。セカンドバズの機能を確認する

企画・制作を内製する場合:分析ツール2ndBuzzの案内

こちらは調査・企画に使う分析ツールの案内です。撮影や投稿の代行をご希望の場合は、この下の食品支援をご覧ください。

CTA
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分析ツールの利用に加えて、投稿の企画・動画制作・運用を外部へ依頼したい食品メーカー向けには、食品に特化したSNS運用・TikTok Shop支援のサービス内容と導入事例を公開しています。依頼できる範囲を確認し、自社で担当する業務と分けて検討してください。

食品のSNS運用と制作のイメージ

食品の運用で確認したい、制作と販売の条件

食品は、食べ方や利用場面を伝えることが企画の材料になります。味を画面から直接伝えることはできないため、調理の様子、食感が分かる動き、盛り付け、量感など、見せられる情報を整理します。

代行会社には「食品を扱ったことがあるか」だけでなく、撮影・確認・販売の流れを聞きます。

項目 商談で確認する内容
撮影 工場や厨房で撮影するか、商品を送るか。準備と費用は誰が負担するか
商品情報 原材料、内容量、保存方法、アレルゲン等を誰が確認するか
表現の確認 味や効果を断定する表現、実物と違う見せ方を公開前に確認できるか
季節・在庫 販売期間、欠品、終売の情報をどう共有するか
販売導線 どの売り場へ案内し、ページや商品情報を誰が更新するか
問い合わせ 購入前の質問、配送、返品などを誰が受け持つか

動画が完成してから社内確認を始めると、再撮影が必要になることもあります。撮影前に、見せてよい工程、言える特徴、用意できる商品を確認しておくと進めやすくなります。

TikTok Shopを利用する場合でも、SNS投稿だけで販売業務までまかなえるわけではありません。出店条件や商品の掲載、在庫、受注後の出荷など、必要な業務を担当者と確認します。制度や利用条件は変更されるため、契約時に現行の案内を確認してください。

食品のSNS運用と制作のイメージ

費用は、納品物と作業範囲をそろえて比較する

月額料金だけでは、必要な支援が含まれているか判断できません。投稿本数だけでなく、撮影回数、動画の長さ、修正範囲、分析の内容などをそろえて見積もりを取ります。

特に確認したいのは、初期設計、商品発送、撮影、出演、音源・素材の利用、広告配信、商品ページ対応の費用です。追加で依頼した場合の金額や、使わなかった作業の扱いも聞いておきます。

費用の区分 見積もりでそろえる条件
初期費用 アカウント設計、競合調査、企画方針、計測設定
月次費用 投稿・制作の本数、撮影、分析、定例相談
追加費用 修正、追加撮影、素材利用、広告、EC関連の作業
社内負担 商品の準備、監修、撮影立ち会い、在庫や出荷の対応

外注費を下げても、社内で大きな作業が残る場合があります。逆に、社内で得意な仕事まで外注すると費用が増えます。見積もりの総額と社内工数を一緒に見て判断しましょう。

見積依頼にそのまま使える条件の例

例えば、冷凍惣菜の自社EC販売を始めるメーカーなら、次のように依頼内容をそろえます。以下は比較用の記入例で、2ndBuzzの提供プランや料金を示すものではありません。

対象は冷凍惣菜の詰め合わせ。販売先は自社ECです。短尺動画を月8本、撮影は月1回、企画・編集・投稿・月次報告までの見積もりを希望します。商品情報の監修、在庫管理、出荷は当社が担当します。商品発送と撮影出張費、修正2回、広告転用の可否、広告運用・商品ページ改善を追加した場合の費用を分けて提示してください。

撮影が社内でできるなら「素材を当社から渡す場合」も併せて見積もってもらいます。台本だけでは撮れない場合は、必要なカットと撮り方の指示まで含むかを確認すると、契約後の作業が見えます。最低契約期間、中途解約、納品動画やアカウントの引き継ぎ条件も依頼書に加えましょう。

月額費用を、必要な注文数に置き換える

採算は、売上総額だけで考えるより、1注文ごとにいくら残るかから逆算すると判断しやすくなります。以下はすべて税抜でそろえた仮定の試算です。相場・実績・当社の見積金額ではありません。

試算する項目仮の金額
値引き後の1注文あたり売上4,000円
商品原価・梱包・店舗負担送料・決済手数料などの変動費2,500円
1注文から運用費に充てられる金額1,500円
月の運用代行費+広告費30万円+10万円=40万円

40万円÷1,500円=約266.7なので、この条件では追加で267注文が、月の運用代行費と広告費を回収する目安です。既存の注文をそのまま数えず、施策による増分を見ます。初期費用、社内工数、返品などは別途加え、リピート購入を含めるなら回収期間も決めます。

この試算で必要注文数が現実的でなければ、すぐに投稿を増やすのではなく、詰め合わせの構成、注文単価、送料条件、外注する範囲から見直せます。

食品のSNS運用と制作のイメージ

実績は、再生数と売上を分けて読む

実績を見る際は、対象商品、期間、制作本数、広告の利用、販売先を確認します。売上実績なら、何の売上をどの期間で集計したのか、返品や広告費をどう扱っているかも聞きます。

導入事例:水産加工品を、製造工程の動画から直販へつなぐ

ヤマニ野口水産の公開導入事例では、TikTok Shop開設初月の売上178万円が紹介されています。取り組みは、商品を並べた投稿だけではありません。主力商品の鮭とばと工場での製造工程を動画で見せ、商品への関心と作り手への理解を、購入できる売り場につなげています。

食品メーカーが参考にしたいのは、この「何を撮り、どこで買えるようにしたか」という組み合わせです。自社へ置き換えるなら、次の順で撮影と販売の準備を進められます。

  1. 商品を決める:動画で魅力が伝わり、受注後に安定して出荷できる商品を選ぶ。
  2. 撮影する場面を決める:仕込み、焼き上がり、切り口、盛り付けなど、商品の特徴が見える場面を台本にする。
  3. 買う前の疑問を解消する:内容量、保存方法、食べ方、送料、発送目安を商品ページにそろえる。
  4. 注文まで確認する:動画から商品ページへ進めるかを点検し、投稿・広告・注文の記録を同じ期間で見る。

上記の手順は、事例を踏まえて本記事で整理した準備例です。178万円は一社の売上実績として公表された値であり、利益額や、投稿単独による売上増加額を表すものではありません。自社での採算は、前述の原価・送料・運用費を含めて判断します。

食品のSNS運用と制作のイメージ

契約後は、販売までのどこが詰まっているかを確認する

月次の報告では、投稿の結果だけでなく、販売までの流れを確認します。購入が少ないときは、動画が届いていないのか、売り場へ進まないのか、商品ページを見ても購入しないのかを分けます。

確認する状況 次に点検すること
視聴が少ない 題材、冒頭、配信対象、投稿の条件
視聴はあるが売り場へ進まない 商品への興味、案内の分かりやすさ、リンクの状態
商品ページは見られるが購入が少ない 価格、送料、説明、在庫、購入手続き
注文はあるが利益が残りにくい 原価、送料、値引き、広告費、運用費

表の項目は原因を断定するものではなく、点検する順序です。一度にすべてを変えず、何を変えたかを記録して結果を確認します。流入元や計測条件の異なる期間は、単純に比較しないようにします。

SNS運用代行を選ぶ際は、投稿の見栄えだけでなく、商品を正しく伝える体制や販売までの役割分担、改善の進め方を見ておきます。自社で担う業務と必要な支援を整理しておくと、依頼先の比較がしやすくなります。

食品のSNS運用・直販支援を相談する

撮影や投稿を任せたい、TikTok Shopで直販を始めたい場合は、食品支援の窓口で相談できます。扱う商品、現在の販売先、社内で担当できる仕事、月の予算感が分かると、必要な支援範囲を具体的に話せます。

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編集・発行:株式会社KASHIKA(本社:東京都大田区 / 福岡営業所:福岡市中央区)

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